2009.7 /「CHAIN 2」

関 直美

フライヤー

学生のころ、男の友達に向かって「あなたって植物的人間ね。」と断定した途端、ガルーと噛み付かれそうになった。草食系男子がもてはやされる今の時代なら、たいしたほめ言葉なのだが、その頃は肉もろくに口にできなかった貧乏学生すら動物的でありたかった。

それはさておき、植物、動物、いずれも有機的形状を持つ。もちろんヒトも。

ヒトである深谷正子に無機的状況を提示してみる。深谷が持つ皮膚感覚、血管の存在、オリジナリテイは鋭く突き刺さるだろうか。

7月22日は皆既月食、巻き戻しのきかない時間はインチキを許さない。