この夏、アーチスト イン レジデンスでフェロー諸島に4週間(8月19日~9月16日)滞在した。
ちなみにフェローとは羊が語源だそうだ。
滞在したトーシャンにあるカンバンスハウス / Kamban’s Houseは、日本で言ったら建畠覚造(1919-2006)時代の彫刻家、ヤヌス カンバン / Janus Kamban(1913-2009)のアトリエで、草屋根の外観、間取りは36平米のアトリエ、書斎、2xベッドルーム、にキッチン。
サッカーをはじめスポーツが盛んな国である。
制作活動の合間を縫って陶芸、平面、ガラス、立体など5作家のアトリエ訪問やコミッションワークの現場などを見学した。
作家がひとりで受けるコミッションワークのほか何人か組んでのコミッションワークがあり、彼ら5人はそれぞれのコミッションワークに大体関わっていた。例えば教会、大学、プールなど運動のための施設、病院など。
アイルランドなどでもそうだったが、とりわけ人口の少ないこの国でのアーチストとコミッションワークの関わりかたは密度が濃い。また切手デザインも彼らの仕事のひとつだ。
カンバン/Kambanの彫刻作品は町のいたるところで見ることができる。もう一人はハンス ポール オール オールセン/Hans Paull Olsen(1957‐)、この二人の彫刻が町に点在している。これも小さい都市ならでは、だろう。
コミッションワーク
このプロジェクトの最初の一歩としてとらえるならば、うまくいったのではなかろうか。
Faroe-Japan overlapping experience 2019
2019年9月11日 Kamban’s House, Kiokkaragota 42, Torshavn, Faroe
日本参加作家:井上 結理、関 直美、細馬 千佳子
フェロー諸島参加作家:グーリー ポルセン / Guðrið Poulsen、ペニラ マイスロフ / Pernille Mejslov、シグルン グナスタツィア / Sigrun Gunnarsdóttir、ヨン ソンニ イェンセン / Jón Sonni Jensen
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