2009.11 /「包む」

関 直美

「包む」展に向けて

台風で作品がばらけた。風速20メートルの風雨は、ビニールな仕事を一瞬にばらした。

風は容赦なく人為的行為を、制作時間をふっとばす。そのきれいなこと!超日常な光景。台風一過はぬける様な青空、まるで何もなかったように風はやさしくそよぎ木立の中では小鳥がさえずる。気を取り直して修繕作業に取り掛かる。

ちっぽけな営為は平静を再編する。非日常も平静もはらんでいる美術の「美」。なかなかあなどり難い魅力である。深谷正子を迎えた協同作業はどちらに転ぶだろうか。